東京・四谷にありますクロワール幼児教室です。成長が著しい2歳・3歳の時期を丁寧にサポート、非認知能力を重視した上で、小学校・幼稚園受験の基盤づくりも行っています。
幼児期の子どもにとって、あそぶことはとても重要。
「あそび」を通して様々な発見をし、多くのことを吸収していきます。
あそぶことで培われるしっかりとした土台は、後にスタートする学習の土台となっていきます。
しかし、「能力開発」「早期教育」など、気になるキーワードが飛び交っているのも事実です。
この時期に大切な「あそび」を焦りなくすすめるために、小学校以降の学びと比較しながら、
「幼児期のあそび」について深めていきましょう。
幼児期の学び
「どうしてこうなるの?」
「これ、なんていうの?」
幼少期の子どもは好奇心いっぱいです。
「なんで、どうして?」と、不思議がいっぱいの世界に子ども達は生きています。
これらは、幼児にとっての学びです。
「〇〇ちゃんと喧嘩した」
「うまくできない!」
思いのぶつかり合いや葛藤も、子どもの世界にはたくさんあります。
こういった経験をすることも、子どもにとっての学びです。
「好きなことに没頭している」
「身体を思う存分動かしてあそんでいる」
こういった場面も、ありますよね。
これらも、子どもにとっての学びです。
幼児期の子どもにとっての学びとは、あそぶこと。
「あそび」こそが、幼児にとっての「学び」なのです。
近年は、教育経済学や脳科学の観点から、「幼児期がもっとも学習の投資効果が高い」
「人間の脳は10歳までに◯割が作られる」等も示されるようになり、
早く何かをやらせねば…と焦りを感じてしまう方も多いかもしれません。
しかし、幼児期に大切なのは、先取りをすることではありません。
発達から考え、ゴールに早く到達することよりも、ゴールに到達する「プロセス」を大切にしたい時期…。
ここは、是非とも押さえておきたいポイントです。
興味があることに没頭したり、好奇心を膨らませたり…。
もちろん、うまくいかない経験も重要です。
うまくいかないからこそ、頑張ってやりとげようとしますし、
「頑張ったらできた!」を経験するチャンスでもあります。
ゴールに向かうプロセスで、こういった経験をしていくことこそが、
幼児期の大切な学びということです。
では、幼児期の学びを加速させるために、大人はどう関わればいいのでしょうか。
個人差が大きく、その違いを大切にしたい時期ゆえに、「一人ひとりに寄り添う」姿勢が重要です。
「皆と一緒のことができるように」よりも「自分の好きを追求する」を大切にするよう、
関わっていくことが大切です。
小学校以降の学びとの違い
小学校以降の学びについて見ていきましょう。
小学校以降は、一斉授業が始まります。
個人の興味重視の世界から離れ、一般的には、
与えられた課題に沿って学びを進めていくことが求められるようになります。
1年生には1年生の、2年生には2年生の学ぶべきカリキュラムがあり、それをこなすのが小学校以降の学びです。
「一人ひとりの興味に合わせて」から、「与えられた課題に取り組む」へ。
「幼児期の学び」と「小学生の学び」には、こんなにも大きな違いがあるのです。
だからこそ、幼児期には、幼児期にしかできない学びを経験させてあげましょう。
「知ることって楽しい!」という気持ち、「自分はできる」という思い、「やったらできた」という経験。
これらは間違いなく、小学校以降の学びの土台となります。
親子で楽しむ!幼児期のあそびの工夫
幼児期のあそびを豊かにしたい!
ここでは、親子で楽しめるあそびの工夫を紹介します。
体験としてのあそびの工夫
子どもは、放っておけば勝手にあそんでいるものです。
自由にあそべる環境があれば、子どもは楽しくあそびを創造します。
しかし、今どきの住宅環境(特に都心)においては、「便利すぎる」、「やってはいけないことが多すぎる」など、子どもが自由にあそべる環境は保障されていません。
だから、ちょっとした工夫が必要です。
廃材利用はおすすめです。
トイレットペーパーの芯、食品トレイ、プリンなどの空きカップやペットボトル等。
「決まったあそび方がない」これらの廃材があれば、子どもは自由に創造しながらあそびを展開していきます。
廃材ですから壊してもOK。
ぐちゃぐちゃにしても、壊しても怒られません。
あそびの自由度が増すとともに、ダイナミックなあそびにも繋がります。
使ったあとは、一緒にSDGsの観点から、どう処分するか考えてみてもよいですね。
自然に触れる、外あそびはとても大切です。
ありとあらゆるものがあるのが自然環境です。
原っぱに座っているだけでも、子どもはいろいろなものを発見し、「なぜだろう?」と探究していきます。
自然は懐が広いので、飛んでもはねても怒られません。
思いっきりボールを投げることもできますし、体をダイナミックに動かすことだって許されます。
週末等を利用して、戸外に出てみると、新しい子ども発見があるかもしれません。
子どもに任せる時間も大切にしましょう。
あそびとは、自分で考えて楽しむこと。
4−5歳になれば、あそびのルールだって作れるようになります。
もちろん、やってはいけないことは伝えなければなりませんが、
子ども同士のあそびルールは、子ども同士のやりとりから生まれます。
大人のものさしに合わせた意見をせずに、見守っていく姿勢が大切です。
言葉かけの工夫
周囲の大人の言葉かけで、あそびの質は高まります。
例えば、なかなかうまく行かないけれども頑張って取り組んでいる時、
大人が手助けをすることは簡単でしょう。
しかし、ここは見守って待つ。
「余計な言葉かけをしない」ことも、言葉かけの工夫として大切です。
「どうしたらうまくいくかな」「次はどうやってみみょうか」など、子どもに問いを投げるのもオススメです。
親子対話に是非とも質問を意識してみてください。
「楽しいね〜、ママもワクワクしてきた!」と、気持ちを共有すると、あそびはもっと楽しくなってきます。
あそんでいるときに、「上手だ」や「いい子だ」等の評価は不要。
楽しさを分かち合ってください。
時には「まあ、いいか!」も大切に
幼児期の子どものあそびを充実させるためには、自由さが必要です。
時には「まあ、いいか!」と、親の許容範囲を広げてみませんか。
例えば、ぐちゃぐちゃに汚してもいいスペースを作る。
好きなだけあそびに没頭できる時間を確保する等。
やってもいいことが増えれば、子どもはより想像力を働かせ、より楽しくあそべるようになるものです。
今しかできないあそびを是非大切にしてくださいね。
記事執筆
江藤真規
https://saita-coordination.com/
親も一緒に育っていく2歳からの学びの場
クロワール幼児教室
https://croire-youjikyousitu.com/
体験授業受付中