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相手から言葉を引き出す際に必要な前提
子どもの意見を引き出そう!
親がすべてを決めるのではなく、子どもの意見も尊重する子育てに向かいたい。
このように考えて、
「今日はどんな遊びをしたい?」と子どもに聞いたとしましょう。
「今日はお外で水遊びがしたい!」等
具体的な考えが出てくると思いきや
「わからない」ときたり、全く無視されたり…。
こんな時には、せっかく質問をしたのに…と
がっかりしてしまいますよね。
しかし、これはある意味当たり前のこと。
「相手の意見を求める」には、
それなりの前提があることを、まずは理解しておきましょう。
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子どもの意見を引き出す際には
・タイミングを考えること
・答えるだけの材料(経験や知識)があることを聞く
が重要です。
例えば大好きなテレビ番組をみているときに
「今日、何食べたい?」と聞かれても
何を食べたいかなど考えられるはずもなく
「なんでもいい」となってしまいますよね。
子どもも一緒です。
子どものペースを大切にする、
つまり、子どもが何かに集中している時は、
集中しているものごとに没頭させてあげましょう。
何かを聞くには、相手のタイミングを考えるということです。
また、自分の意見を言語化するには、
答えるだけの材料(経験や知識)が必要です。
「どう思う?」と問われたところで、
その領域に詳しくなくて答えようがないこと…ありますよね。
子どもに意見を求める際には
子どもが過去に経験したことや
すでに知識があることを聞くことを、意識してみてください。
もちろん、子どもは想像するのが大好き。
想像、空想の世界を聞きたい場合には
知識や経験は不必要ですね。
コミュニケーションのゴールは何が伝わったか
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誰かと会話をする(コミュニケーションを取る)際には
自分が何を言うか…を意識することが多いかと思いますが、
コミュニケーションのゴールは
「相手に何が伝わったか」です。
私はこう言ったのに、相手は伝わらなかった…。
このような場合には、
相手を非難するのではなく、
自分の伝え方を、「伝わる伝え方」に変える必要があります。
「言った、言わない」の世界ではなく、
「相手にはどう伝わっているだろう」という視点を持ち、
伝え方を変えていくということです。
子どもに対しても同様です。
もしも、伝わりにくいな…と思うことがあれば、
「うちの子は理解力がない」ではなく、
子どもが理解できるように、
・言葉を変えてみる
・エピソードを加えてみる
・実際に見せてみる
などの工夫を取り入れてみてください。
ぐんと伝わりやすくなると思います。
対話の質を高めるための質問
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子どもの「わからない」をできるだけ減らす工夫として、
質問のレパートリーを増やすこともおすすめです。
様々な角度から質問をすることは、
子どもの視点を広げる結果に繋がります。
対話の質が高まるとも言えるでしょう。
「一番◯◯なものは?」
例えば、一番をつけると、
もやっとしていた思考が整理され、
答えやすくなるでしょう。
「今日は何食べたい?」より
「一番食べたいもの何かな?」と問われれば、
なんだか自分が大切にされているような感覚も覚えますね。
「もしも」の質問もおすすめです。
「もしも◯◯だったらどうかな?」
は、イメージがつきやすくなり、
答えやすくなるのではないでしょうか。
「もしも日曜日お天気がとてもよかったら、どこに行こうか?」という具合です。
ワクワク感も増しますね。
5W1Hを意識した質問は
作るのも簡単ですし、小さい子どもでも答えやすい質問です。
「今日はどこの公園に行こうか?」
「何時に出発する?」
「誰を誘いたい?」
「何を持っていこうか?」
「どうして?」
「どうしたらいいかな?」
親が全てを決めてしまうのとは異なり、
子どもは考えることの楽しさ、
自分で決めることの楽しさを味わうことができるはずです。
自立への大きな一歩とも言えるでしょう。
子どもの発言に賛成できないとき
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そして、何より大切なのは
子どもが質問に答えた後です。
子どもの意見に同意・共感できる場合はいいのですが、
子どもの意見に賛成できない時もありますよね。
どうしたらいいのでしょう。
子どもの意見を一旦受け止める。
これは、子どもに何かを聞く際に、
最も意識したいことの一つです。
雨なのに外で遊びたいなど、
例えば賛成できない答えを子どもが言ったとしても、
「雨だから無理よ」と、
子どもの考えを否定するのではなく、
「外で遊びたいよね」と
一旦子どもの考えを受け止めましょう。
その上で、
「雨が降っているから濡れちゃうよね。どうしようか」と聞きます。
また、反対意見を伝える場合には、
「お母さんの意見言ってもいいかな。
お母さんは寒いから外ではなくてお部屋で遊びたいな」と
相手の了解を得た上で提案をしてみると
伝わりやすくなるはずです。
「私の意見言ってもいいですか」は
コミュニケーションを良好にするためにとても有用なフレーズです。
親子で意見が異なる状況から
皆、自分の意見があること、
自分の意見を伝えて互いに理解しあっていく姿勢が重要であることを
伝えることもできるでしょう。
「わからない」を受け入れる
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それでも、子どもからは
「わからない」しか返ってこないこともあるかもしれません。
そんな時には、是非とも
「わからない」を受け入れてあげましょう。
「わからないよね」でOK。
子どもには子どものペースがあるのです。
自分の「今ここ」の世界を楽しんでいるのです。
ですから、「わからない」も大切な子どもの意見ということ。
子どものペースを受け入れ、
子どもの気持ちを尊重する。
子どもを信じて見守っていくことが、やはり大切ですね。