クロワール幼児教室

子どもに「リクエスト」する

子育て中の一日はあっという間に過ぎ去っていきます。

「子どもが寝た後は自分の時間」が理想であっても、
心身ともにもうヘトヘト…。

自分のことをする余裕などないのが、現実かと思います。
しかし、もしも子どもが自ら動いてくれるようになったら、
少し状況は変わりませんか?

親にも子どもにもWinとなる、
「子どもが自ら動く環境づくり」について考えてみましょう。

子どもの力を信じよう


子育ては、子どもの命を守ることからスタートします。
親がミルクを与えなければ、人間の子どもは生きていくこともできません。

子育ての日常は、親が子どもに「やってあげる」からスタートするということです。
「やってあげる」習慣は、その後も続きます。

心地よい環境を作ってあげる、楽しい遊びの環境を作ってあげる、
基本的生活習慣を整える環境を作ってあげる、といった具合です。

幼少期の親子の関係は「やってあげる―やってもらう」
関係で成り立っていると言っても過言ではないでしょう。

しかし、この関係が固定化してしまうと、親はだんだん疲弊していきます。
子どもにも、「やってもらって当然」と、依存の気持ちが生まれてきてしまいます。

「何もできない」状態で生まれてきた子どもも、
日々ぐんぐんと成長している様を認識し、
「子どもに任せる」を取り入れていくことが大切です。

子どもの力を信じて任せるということです。

子どもには、親が思っている以上の力があるものです。

「まだ、できない」のは、やったことがないから。
「まだ、無理だ」と思うのは、親のまなざしが赤ちゃんだったころのまま、
止まっているからかもしれません。

子どもの力を信じてみれば、もっとたくさんの経験を積ませてあげることができそうです。

「やってあげる」から「頼り―頼られる」関係に

持続可能な人間関係とは、双方向の関係です。
親子の関係にも双方向の関係を作っていきましょう。
相互尊重、相互理解、相互補完の関係です。

そのためにも「子どもに任せる」はとても重要です。

そして、「子どもに任せる」は、「子どもが自ら動く」を作り出し、
そのうち「子どもに頼る」に進化していくものです。
親にとっても好都合ですよね。

「やってあげる」から、「頼り―頼られる」関係づくりに、意識を向けてみましょう。
もちろん、スタートは小さなことからです。

何をやってもらうにせよ、子どもができるようになるまでには、
時間や手間がかかります。

大人が「やってあげる」方が、ずっと楽なのもわかります。

しかし、今できるようになれば、この先ずっと「できる」状況でいられるのです。
それなら、できるだけ早く「できる」に向かえた方がいいですよね。

子どもの中に「面倒だ」という気持ちが育つ前なら、
子どもも楽しく取り組めることでしょう。

「子どもに頼る」子育てからは、子どもの自立、親の精神的余裕が生まれます。

上手なリクエストの方法

では、「子どもに任せ」「子どもが自ら動く環境」は、
どのようにして作れるのでしょうか。

ここはストレートにお願いする、つまり「リクエストする」が機能します。
たとえ相手が小さな子どもであっても、関係性は双方向。

やってもらいたいこと、お願いしたいことを「リクエストする」を、
是非取り入れてみてください。

上手なリクエストの3つの方法をご紹介します。

具体的に頼む

子どもと大人では、見えている世界が異なります。
大人の当たり前は、子どもにとっての当たり前ではありません。

子どもにリクエストする際には、子どもが理解できるよう、
親子で共通理解ができるよう、具体的に頼みましょう。

「ここに乾いたお洗濯もの置くので、たたんでくれるかな」
「たたんだものは、仲間同士で重ねておいておいてね」

子どもにお願いしてやってもらったことが、「子どものため」だけになってしまうと、
そのリクエストは持続しなくなってしまいます。
自分も助かる「自分のため」にしてこそ、双方向の関係が成り立ちます。

そのためには、具体的にお願いすることが重要です。

「まだ、無理だ」という捉えを払拭し、
やってもらいたいことを具体的にリクエストしましょう。

Iメッセージで伝える

子どもに投げかける言葉は、とかく「〇〇しなさい」という指示命令や、
「〇〇して当然だ」という一般論となってしまいがちです。

しかし、それではいつまでたっても親子の関係を、
上下関係伴う一方向から脱却させることができません。

Iメッセージを使ってみましょう。

Iメッセージとは、自分の気持ちや思いを「私はこう思います」
と相手に伝えるメッセージのこと。

「お洗濯ものをきれいにたたんでくれたら、お母さんとても嬉しいな」
「お母さん忙しいから、お洗濯物をたたむのを手伝ってほしいな」

「もう3歳なんだからこのくらいしなさい」
「みんな脱いだものは自分でたたんでいるのよ」

これらは、全く異なる伝わり方になりますよね。

リクエストするのは、「子どものため」ではなく「自分のため」と捉え、、
Iメッセージを是非利用してみてください。

フォローを忘れずに

そして、もう一点重要なことがあります。

それはリクエストをして、子どもが動いてくれた後のこと。
行動後のフォローを忘れないようにしましょう。

何かと忙しい日々、子どもを動かすことには必死になっても、
動いた後のフォローは忘れてしまいがち。
うっかりしていると、「やって当然」という気持ちも出てきてしまいます。

「ありがとう、とても助かった」
「〇〇ちゃんがとても丁寧にやってくれたから助かったよ」

これらのフォローの言葉あってこそ、子どもの中には「できた」
という感覚が育つものです。

忘れずに伝えましょう。

また、フォローをする際には、評価をしないことも大切です。

「上手にできた」という評価や、「それじゃダメだ」という否定が入ってしまうと、
子どもの前向きな気持ちが削ぎ取られてしまいます。

上手にできるようになるまでには時間がかかることを理解した上で、
子どもへの言葉かけをしていきましょう。

子どもの自立を目指して

子育てのゴールは子どもの自立でしょう。

そして、大切なのは自立するということよりも、自立までのプロセスです。
誰かの役にたった、誰かに喜んでもらったという経験は、
子どもの中に、利他的な気持ちを育みます。

ますます少子化が加速し、人間がAIやロボットと共に生きていくこれからの社会は、
他者との協働、他者との共生が求められる時代です。

「他者の中の自分」を意識できるようになったり、
「頼り―頼られる」関係を、子ども自身が作っていけるようになれば、
それは今後を生き抜くとても大きな力となることでしょう。

子どもの力は、家族にとっての大切な大きな力です。

子どもへのリクエストを通して、豊かな親子関係、
豊かなお子さんの未来を育んでいってくださいね。

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