東京・四谷にありますクロワール幼児教室です。
成長が著しい2歳・3歳の時期を丁寧にサポート、非認知能力を重視した上で、小学校・幼稚園受験の基盤づくりも行っています。
子育てにはイライラがつきもの
相手は幼児。
わかっているのに、ついイライラを抑えきれずに怒りをぶちまけてしまった。
こんな経験は、きっと誰にでもあることと思います。
自我が芽生えてくれば、子どもは何でも「自分で」やりたくなります。
余計なことをやってくれたり、自分でできないからと混乱して暴れだしたり、
保育園に行く時間になっても「今日は行かない」と駄々をこねることだって。
外に出れば、社会の目も気になります。
公共交通機関で大泣きが始まり、急いでいるのに途中下車を余儀なくされたり、
「アイスが食べたい〜」とコンビニの前で始まったストライキに、
「今日だけよ」と折れてしまったり。
イライラを超えて、途方にくれてしまうことだって、きっと皆経験済み。
複雑なイライラの要因
イライラの要因は、子どもの行動だけではありません。
・「育児書にはこう書いているのに、私はできていない」
・「ここで怒ってはいけないのに、また怒ってしまった」
など、自分に対するいらだちも、イライラ要因となっています。
仕事との両立で、子どもと接する時間が短くなった今は、むしろ自分の未熟感や、
パートナーとの教育方針の違い等、子どもの行動ではないところに、
イライラ要因が隠れていることもよくあります。
また、イライラの背景には、一つの要因ではなく、複数の要因が絡み合っていることも。
・忙しい、睡眠不足で体調が悪い、職場で嫌なことがあった…。
・そんな日に子どもが牛乳をこぼしてしまった。
いつもなら、笑顔で「気をつけようね」と言ってあげられる場面なのに、鬼の形相で叱ってしまうとか。
イライラは誰にでもあるもの。
そして、その要因は一つではないということ。
これらを前提に、対処法を考えていきましょう。
イライラをコントロールする3つの方法
そもそも、イライラ感情は、なくすことはできるのでしょうか。
イライラしないようにしようとすれば、もっと苦しくなってしまいます。
ですから、「本気で取り組む子育てにはイライラがつきもの」と捉えて、
イライラしない方法を考えるのではなく、イライラをうまくコントロールする方法を考えてみましょう。
3つの方法をご紹介します。
1.不要な「ねばならない」を取り払う
子育てが大変なのは、「責任」があるから。
命を守ることから始まり、子どもの社会性、教育と、
親の責任はどんどん膨らんでいきます。
また、わが子に対しては、幸せを願うからこその「高い理想」もあったりします。
自分が叶えられなかった夢を子どもにかぶせてしまうことさえ。
そもそも理想と現実にはギャップがあり、
そのギャップが「〇〇しなければならない」という気持ちを生み出します。
「子どもには、こうなって欲しい」という理想があることが、
「ねばならない」を生み出し、イライラを引き起こしているのかもしれません。
それなら、掲げた理想に対して、柔軟な気持ちをもってみてはどうでしょう。
もちろん、理想は下げたくないですよね。
理想を下げるということではなく、許容範囲を広げるイメージです。
・「私の考えていたやり方とは違うけど、まあいいか」
・「今日だけは、まあいいか」という具合です。
「まあ、いいか」と、許容範囲が広がれば、イライラはかなり軽減されます。
また、見方を変えることも、「ねばならない」を手放すために役立ちます。
・「うちの子は、どうして集中力がないのだろう」
という状況を、違う角度から見てみます。
すると、
・「うちの子は何事にも関心がある、好奇心旺盛な子だ、挑戦心にあふれている」
と見えて来るかもしれません。
「集中しなければならない」という見方は、自ずと薄まりそうです。
2.自分の感情を受け入れる
親は、いつもニコニコしていなければいけないのでしょうか。
確かに、感情任せに怒鳴りつけるのはよくない行為ですが、
それは「親は感情を出してはいけない」ということとは異なります。
喜怒哀楽は、人間が有する大切な感情で、
子どもが様々な感情にふれる機会は、重要です。
自分の行動で相手が嫌な感情になったんだ、こうすれば喜んでもらえるんだ等は、
子どもの「人と関わる力」を育む上でも、必要な経験です。
子どもの行動で、嫌な気持ちになった時には、しっかり伝えましょう。
理解できる年齢であってもなくても、理由もしっかり伝えます。
・「お母さんは、せっかく作ったお料理をぐちゃぐちゃにされて悲しいよ」など。
我慢は長続きはしません。
親子の良好な関係を構築するためにも、親でありつつも、
一人の人間であることも意識してください。
親が、様々な感情を見せることで、
子どももきっと安心して自分をさらけ出すことができるようになるのだと思います。
3.自分の未来を想像する
コミュニケーションには、言語と非言語があります。
特に幼児は、非言語領域をよく使います。
親の気持ちは言葉を超えて、ダイレクトに伝わっているということです。
ですから、自分のためにも、子どものためにも、
いつもご機嫌でいることが望ましいのでしょうが、慌ただしい日常、
現実はそうはいきません。
「子育ては楽しいもの」「子育ては今しかできない尊い営み」などと言われても、
そうはいかないから苦しいのです。
しかし、例えば「子育てに忙しいのはあと3年」と、具体的な終わりが見えてきたらどうでしょう。
あと3年なら頑張ろう、あと3年なら思い残すことなきよう関わっていこう、と思えるかもしれません。
また、「子育ての経験は自分の人生にどう活かすことができるか」、
と考えてみたら、どんな気持ちになるでしょうか。
職場での人財育成、部下育成につながるのはもちろんのこと、
教育の動きにも敏感になるでしょうし社会課題への意識も高まるかもしれません。
もちろん犠牲になることもあるでしょうが、いい面もあると思えることが、
少しだけ心のゆとりにつながるかもしれません。
更に、未来をイメージすることは、とても有効です。
筆者は子育てに忙しかったころ、
「5年後の自分のかばんには何がはいっているのだろう」と
想像してみた経験があります。
その頃は子どものグッズで埋め尽くされていたかばんでしたが、
「きっと5年後には、自分好みのものでいっぱいなんだろうな、
と未来を楽しくイメージすることができました。
過去があるから今日があり、今日があるから未来があります。
子育てが一段落したころ、あなたはどこでどのようなことをやっているのでしょう。
子育てのイライラは、なくすことはできません。
しかし、うまくコントロールすることはできそうです。
トライアンドエラーで過ごす今日は、必ず未来につながっています。
記事執筆
江藤真規
https://saita-coordination.com/
親も一緒に育っていく2歳からの学びの場
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