「褒めるのが苦手」と感じている方へ

2歳・3歳から始める学びの習慣づくり

 

「子どもを褒めるのが苦手です。褒めなければいけないのでしょうか」。
時おり、このようなご相談をいただきます。

褒める子育ての良さが広く言われるようになり、もしかすると、
今どきの子育ての背景には、「褒めなければいけない」という考え方が、広がっているのかもしれません。

「褒めること」に抵抗がある場合、葛藤を感じてしまいます。
とはいえ、表面的に無理をして褒めても、誰にとってもいいことはありません。詳しく見ていきましょう。

本当に「褒めなければいけない」の?

「褒めて伸ばす」「できる子は褒められていた」等、心をざわつかせるキーワードを目にします。
しかし、子どもの育ちとは、「〇〇すればうまくいく」など、そんなに簡単なものではありません。
そもそも、人間とは環境によって変化する生き物。
「褒めなければ大変なことになる」等、不安や恐れを感じる必要は、全くないと感じます。

もっと言うならば、ご自分が褒めるのが苦手だ…と感じられることを、間違っても
「自分は子育てが苦手だ」と置き換えないようにしていただきたいと思います。

そもそも、褒めるという行為は、「子どものやる気を高めるため」や、「子どもと良好な関係を築くために」など、目的があって行う行為ではありません。
「いいな」「素敵だな」と思うから、それを伝える。「頑張っているな」と感じるから、それを認め伝える。「いいところを探して伝える」行為が、「褒める」ということなのです。

親の心が穏やかでなければ「いいところ」は見えません。
「私はだめだ」と思っていると、せっかくある「いいところ」が見えづらくなってしまい、返って逆効果。
ですから、「褒めなければいけない」という考え方は、外してしまいましょう。

褒めると、どんないいことがあるの?

その上で、子育てに「褒める」を意識することはやはり素敵なことだと感じます。
ここでは、ほめ方のノウハウではなく、褒めるとどんないいことがあるのかについて、
考えていきたいと思います。4つのポイントでお伝えします。

「褒めなければいけない…」ではなく、「褒めるって楽しそう!」。
もしも、このように心が動くなら、
きっと自然にお子さんのいいところ探しがスタートしているはずでしょう。

①褒められると気分がよくなる

褒められると気分が上がります。皆さんもそうですよね。
褒めてもらって怒りを感じることは滅多にないと思います

あえてここでお伝えしたいのは、親子の「相互尊重」の重要さです。
せっかく家族として、日常を共に過ごしているにも関わらず、互いにけなし合ったり、否定しあったり、
あるいは無関心でいたり…。
お互いが尊重しあっていなければ、親子関係が崩れ、家族としての機能が低下してしまいます。

子どもがのびのびと、すくすくと育つためには、安心、安全な場、自分が家族の一員となれる場が必要です。それは、親子が互いに認めあい、互いに尊重しあい、互いに補いあっている関係により作られます。
しかし、皆が忙しくしているストレス社会においては、さらには
家族の繋がりが希薄になりつつある社会においては、なかなかこの関係性を作りづらくあるようです。

そこで、あらためて、「褒める」を意識し、
互いに気分を高めあえるような環境を整えてみてはどうでしょう。
親子の関係性が良好になり、親にとっても子どもにとっても、
家庭がさらに居心地のよい居場所となるはずです。

②自分の強みがわかる

自分のことは、自分にはわからないもの…。自分のことって見えていないのです。
自分を知るためには、他者からのフィードバック(見えたまま伝える行為)が役立ちます。

「あなたはここが強いね」
「あなたのおかげで助かっているよ」

子どもを観察し、いいなと感じること、この子らしいなと思うことを言葉で伝えれば、
子どもは自分の強みを認識するようになります。決して、「すごいね」「素晴らしいね」と褒めちぎる…
ということではなく、しっかり子どもをみて、その姿を伝える。
子どもの強い部分を客観視し、それを伝えるということです。

多様性が求められる社会においては、自分を理解していること、更には自分の強みを理解していることは、
とても重要です。不透明なこれからの社会に、自分の強みをどう生かしていくか…、
こう考えることが、前向きな気持ちを引き出します。自分の人生を主体的に生きる基盤となることでしょう。

③見方が変わる

例えば、虫を怖いと感じる子もいれば、かっこいいと感じる子もいます。
頂いたジュースを、少ないと感じる子もいれば、沢山頂いたと感じる子もいます。
私たちは解釈の世界で生きているということです。

自分に対する見方も、解釈で成り立っています。
同じ成果に対して、「うまくできた」と感じる子もいれば、「全然だめだった」と感じる子もいるのです。
そして、どちらかというと、人は自分のことを否定的に見てしまったり、
誰かからの言葉をネガティブに捉えてしまったりする傾向があるようです。
「人からの目」が過剰に気になってしまうこと、ありますよね。

そこで、周囲の大人は、「子どもの見方を変える」ためのお手伝いをしてはどうでしょう。
子どもが落ち込んでしまった時に言葉かけを例に、考えてみましょう。

目の前の誰かが落ち込んでいる時、

「大丈夫よ、そんなことないよ」
「元気だして」

恐らく、こういう言葉を、私達はよく使います。
こういった言葉は、相手の心に優しく響き、「自分は大丈夫なのだ」という安心感を育てます。
大変心地よいものではありますが、「見方を変える」に関しては、あまり機能しません。

「見方を変える」とはどういうことか。
例えば、子どものネガティブな言葉をポジティブに言い換えてあげると、
「ああ、そういう捉え方もあるな」と見方が変わります。

「自分なんて駄目だ」、と言っている子どもには

「あなたは高みを目指しているんだね」
「自分に負荷をかけて頑張っているんだね」

と言ってあげましょう。

たった一つの言葉が見方を変え、勇気づけとなります。
見方が変われば、その現状に打ち勝つエネルギーが自分の内側から沸き起こってきます。
単なる慰め、励ましとは異なり、「その後の行動が変わる」ことが期待できます。

④自分も幸せな気持ちになる

最後に、褒められる側ではなく、褒めている側が得られることについても触れておきたいと思います。

子どものことを褒めるとは、言い換えれば、子どものいいところを探す行為です。
いいところが見つかったら、とても幸せな気持ちになりますよね。
それは、子どもの新しい側面の発見となり、この先への期待ともなるでしょう。

ですから、子どものことを褒める行為からは、
褒める側、親御さん側も、沢山の幸せを手にしているということになるわけです。

「ねばならない」を「しよう」に変える

「褒めなければいけない…」、このような考えかたから離れ、
「この子のいいところってどんなところだろう」、こんな風に考えてみてください。

子育てに苦しさができてきた時、自分を是非振り返ってみてください。
もしかすると「ねばならない」に支配されているかもしれません。

しかし、子育てに「ねばならない」は不必要。
一人ひとりの子どもをよく見て、その子にあった環境を整えていく。
その時々に最適な関わりを考え行っていく…。

これが子育てであり、このいとなみには「〜せねばならない」より「〜しよう」の方が、
きっと絶対にあっているはずです。

 

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